2008年06月18日

あっ!子供のケガ。きれいにキズを治したい!!ふさがってから篇

2週間以内でふさがるキズは比較的綺麗に治ります。

一番キズが汚くなるのはいつまでもジュクジュクさせてしまって、炎症が長引いたときです。

そんな状態になるとカラダは守ろう、守ろうとしてその部位にコラーゲンをやたらと増やします。
コラーゲンは適度なら美肌にいいですが、
行き過ぎると硬い肥厚性瘢痕とかケロイドと言われるようなものになってしまいます。

なのでまずはキズを早く治すことが大事!!

そしてふさがってからもキズを綺麗に治すワザは続きます。
というのは、実はまだまだキズは変化していきます。

3ヶ月くらいはピンクでツヤツヤした質感の違う感じが続いていても普通です。
正常ならキズがふさがって一ヶ月くらいが一番赤くて硬くなっているはずです。
キズが硬い間は当然、その上から押すと石ころを踏んでいる状態に近いですから、ちょっと痛いなと感じることもあるでしょう。

浸出液もなく、何もしなければ痛くないというようなら大丈夫。
だいたいその後茶色っぽくなって、徐々に柔らかく白くなっていきます。

まだピンクの状態の間に紫外線に当てるとその茶色い状態、
つまり炎症後の色素沈着が起きやすくなりますから、できればUVカットクリームを塗ったり、日よけをしてあげた方がいいです。

また、キズがある皮膚が伸びると傷跡は広がりますのでできるだけ伸ばさないように。
でも、子供の場合は「成長」しますので、どうしてもキズの幅は広がりがち。

そうならないように形成外科の手術の後はテープをキズに垂直に貼って広がらないようにしたりします。
(もちろんテープはそれ用のものがあります。)




傷跡を盛り上がらないようにするには圧迫がいいと言われていますので、
テープでキズをひろがらないように、かつ圧迫の効果を期待しているわけです。
日焼け防止の効果もあって、キズの跡にテープを貼るというのはテープかぶれさえなければいいことです。

キズはほぼ半年から1年くらいで完成しますので、
ちょっと気になるなあと思っても、
日焼けに注意し、盛り上がりそうなキズの場合は圧迫なんかも試みつつ、
まず一年は待ってみてください。
もっともっと目立たなくなるはずです。

一年たってもあまりに目立つキズであったり、
もとのキズの範囲を越えてモリモリ大きくなるようなキズはぜひ形成外科にかかってみてください。
(ゼロにはなりませんが、いろいろな治療を考えてくれるはずです)

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ニックネーム うーぱ at 18:46| Comment(0) | TrackBack(0) | キズのきれいな治し方

2008年06月10日

番外編〜テープかぶれを防ぐワザ

あっ!子供のケガ。きれいにキズを治したい!!ということで何回か書いてみました。
今回は番外編。

長く皮膚にテープを貼っていると、どうしてもテープかぶれがつきものです。
これには一応防止するワザがあります。
形成外科医は、このワザを駆使しながら、いろいろなテープをああでもないこうでもない、と使い分けたりと、実はマニアックにテープを使いこなしているのです。

まず、貼るときですが、

■テープを引っ張って貼らない

皮膚にテンションがかかると、余計な力が常にかかることになって、皮膚を傷めます。
テープは置くようにのせて上からそっと押さえて密着させます。

同じ理由であまりテープが貼られている部位を動かすと、
引っ張られて皮膚にテンションがかかるので、
出来ればあまり動かさない方がいいです。
でも、なかなか子供の場合はそんなこと言っていられませんけどね。

きちんと広い面で密着させるということもテンションを分散させる為に必要です。

それから
■はがすときは優しく

はがす、ということが一番皮膚を(特に角質を)傷める瞬間です。
テープによって多少性質は違いますが、
皮膚を押さえながら、反対方向に向かって皮膚に平行にゆっくりとテープをはがしていくのがお肌に優しいはがし方。

テープ.jpg

写真は分かりやすいように引越しのときに使うような緑のテープを使いましたっ。

痛いからとビッ!!と思いっきりはがすのは最悪です。
できることなら入浴中に濡らしながら、そおっとはがすのがいいのではないかと思います。
テープをはがすオイルのようなものも探すと売られています。
ただし、はがした後十分オイル分を洗い流さないと次のテープが貼れませんが。。。

■貼る場所をこまめに変える

同じ場所に貼り続けるとどうしてもその場所に負担がかかります。
可能なら少しずつずらして貼るほうがいいでしょう。

■お肌に合ったテープを探す

お肌にいくら優しいと謳われていてもどうしてもお肌に合う、合わないはあります。
どうしてもかぶれてしまうときはテープを替えてみるのも一つの手かも。

■汗をかかない

テープが貼ってあるところに汗をかくと角質がふやけて弱くなります。
どうしてもかぶれてほしくない人にはこんなことにも気をつけてもらったりします。


とりあえず思いつくのはこんなところでしょうか。
テープの貼り方次第で固定したり圧迫したり、難しい場所をテープにタコ足のような切れ目を入れたり、端をまあるく切ってはがれにくくしたり・・・
テープだけでも、いろんな工夫ができます。

医者の中でも形成外科医はもっとも美しくテープを貼れるお医者さんです。

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ニックネーム うーぱ at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | キズのきれいな治し方

2008年05月29日

あっ!子供のケガ。きれいにキズを治したい!!キズがふさがるまで篇

キズを湿潤環境に、というところまで前回お話しました。

密封された状態で、キズがきれいに覆われたと思います。
中では、新しい皮膚の細胞が、浸出液の中を泳ぐように伸びてだんだんとキズが修復されていきます。

皮膚には常在菌といって、特に悪さをするわけではない、むしろ悪い菌を繁殖させなくする菌が表面や毛穴の中にいますから、それを消毒しても取りきれませんし、
常在菌を減らすと悪い菌が増えたりします。

皮膚のキズでは、少々の菌がいても自分の浸出液(血液やリンパ液など)が押し流したり、やっつけたりするので大丈夫。
異物があると菌がそこを根城に繁殖しますから、それさえ取り除いて新しい細胞が元気でいられる湿潤環境においてあげればどんどんキズは治っていきます。


さて、キズを覆っていたものを交換する目安ですが、
キズパワーパッドはあまり白くふやけてこなければ5日くらいつけていて構いません。
でも、お風呂でふやけたり、汗をかいてふやけたりしたら、
お風呂でゆっくり濡らしながらはがして、
キズをまた石鹸の泡でよーく洗って、
新しいのに張り替えて下さい。

ここでさらに皮膚を痛めないために石鹸で洗わない、という先生もいらっしゃいますが、
まだ残っていたり、押し出されてきた異物を洗い流したり、
血液の固まりや、余分な浸出液などをしっかり取り除くことが必要です。

おうちではなかなかきれいに水だけで洗いきれませんから、私は石鹸の泡で洗うのをおすすめします。
優しく泡で洗うくらいで痛めつけられる新しい細胞は、またいい湿潤環境においてあげればすぐ生えてきます。

ワセリン・ガーゼの時は「毎日」入浴しながらはがして、同じように洗って、お風呂上りに新しいのに張り替えて下さい。

お子さんならだいたい5日から一週間くらいでピンクの皮膚がはって、キズがふさがることと思います。
うちの弟ちゃんはキズが浅かったおかげか、直後に飲ませたホメオパシーのアーニカのおかげか、
とにかく今回のキズは2日でふさがりました。
赤ちゃんは治るの早いですね。

次回はふさがってから傷跡をきれいにする方法を書きたいと思います。

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ニックネーム うーぱ at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | キズのきれいな治し方

2008年05月28日

あっ!子供のケガ。キズをきれいに治したい!!〜応急処置篇

うちの弟ちゃん、今が本当に目が離せない時期。
昨日もふと目を離したすきに、どこからか持ち出したボールペンを手に持ったまま転んでおでこに擦り傷を作りました。。。
目に刺さっていたらと思うとぞぞーっ!

当たったところの真下に血管があったのか、青くぷくーっと膨れ、皮膚のキズからもまあまあの出血。

皮膚自体のキズは浅くて、縫う必要もなかったので痛みで泣いているうちに、
どうせ泣くからと、水道の水でじゃばじゃば。

キズはとにかく洗うのが第一!
消毒なんて考えなくていいです!(きっぱり!!!)
消毒なんて痛いだけで、キズを治す効果がないということはもう医学界では常識です。
できたばかりのキズはまず洗うこと。

特に子供のキズは泥汚れやら、なんやらがついていることが多いですから、キズの周りも含めてよく洗って下さい。
手加減はいりません。

まず、洗うと余計な血の固まりなんかがとれて、キズそのものの姿が見えます。
思っているより深くてパックリ、とか出血が多い、
なんてときはそのまま清潔なハンカチなどで(決してティッシュなんてやめてください。繊維が残っちゃいます。)押さえて病院へ
できることなら、そのハンカチの間にケーキの保冷剤みたいのを挟んでおけば、
クーリングになって出血も減りますし、痛みも少しはやわらぎます。

さて、そこまで深くない、単なる擦り傷だあ、でもきれいに早く治してあげなくちゃ、というとき、
もう一度キズを見てください。

弟ちゃんの場合、ボールペンによるキズでしたので、
キズの中に少々インクが・・・

だいたい浅ければ、自分の力で異物を押し出すことが多いですが、残るとイレズミみたいになっちゃいますから、取ってあげた方がいいことが多いです。

実際の治療では、擦り傷の中に砂利なんかが入っていると、少々麻酔の注射をしてハブラシでごしごし洗います。
自分の子供なら、私でしたら麻酔なんぞしないでまずガーゼか柔らかいハンドタオルかなにかちょっとこすれるものに石鹸を泡立て、くるくる根気よく洗います。

当然泣きますが、そこは子供のためですから心を鬼にして。

本当は、親御さんにはこれくらいまではやってほしいものです。。。

それでも取れない砂利などは、やはり病院で麻酔してハブラシで・・・ということになります。

弟ちゃん、ぎゃんぎゃん泣きながらもきれいに洗って、水気もふきました。
(おっと、ここでくれぐれも消毒はいりません。)

まだ、じわじわ出血していましたので、
さっさと何かで覆ってあげたい。

ここで、みなさん取り出すのが絆創膏ですよね。
普通の絆創膏はどうしてもキズを乾かして治す、というやり方です。

最近ではキズは乾かさずに、湿潤環境で治した方がよい、ということが分かっています。
乾燥させると新しい皮膚の細胞が死んでしまうので、治りが遅くなります。
キズは、早く治るとその分傷跡になりにくくなります。
すばやく治すのがきれいに治す秘訣です。

湿潤環境というのを作るのにいいのが、ちょっと高いですが、
キズパワーパッドなどの商品名で売られている絆創膏。








肌色で目立ちませんし、密着力もいいので、お子さんの顔や指にぴったり!
我が家には、これ以外に病院でよく使うデュオアクティブとかアブソキュアなんていう創傷被覆剤もありますが、キズが小さければキズパワーパッドばかり使っています。
はがれにくく周囲が丸く、薄くなっているのがGOOD!

いわゆるハイドロコロイドという創傷被覆剤なのですが、それ自体に接着力があるので便利です。

それ以上キズが大きいときはガーゼにたっぷりワセリンを乗せて、傷をラップするように貼り、
上に、よくキズを濡らさないためのフィルムのようなものが売っていると思いますが、
このフィルムを貼ります。

ポイントは2つです。
まずガーゼがキズに直接付くことがないくらいワセリンを厚くぬること。
それから、2つ目はフィルムはキズを濡らさないためではなくて、中の湿度が逃げないようにするために貼るということ。

はがすときにキズがガーゼにくっつくようではワセリンが少ないです。

食品用ラップで、というやり方もありますが、ずれるのでワセリン・ガーゼ・フィルムというのがキープするのに楽ではないでしょうか。
これでもすぐ取れてしまうときは、さらに包帯、なんていうのもちょっと大げさですがいいと思います。

キズが空気に触れていると、皮膚の神経がむき出しになった状態ですので、痛いです。
キズパワーパッドやワセリンなどの湿潤環境にあると、痛くなくなります。

ぜひお試しください。
次回はその後についてです。

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ニックネーム うーぱ at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | キズのきれいな治し方